日语能力考试一级阅读测试及答案21

全国等级考试资料网 2019-01-23 08:16:09 37
問題I 次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
重苦しいほど蒸し暑い晩だった。
空には星一つなく、海は不気味に静まりかえっている。
わたしはいつものように、後甲板の方へ歩いていった。後甲板には先客が一人いた。デッキの手すりにもたれ、その男はしきりに暗い海をのぞきこんでいる。
「今晩は」とわたしはこえをかけた。
振り返った男の顔は骸骨のように痩せ細っていた。眼が落ち窪み、顔色がひどく青白い。
「今晩は・・・」
男は低くしゃがれた声でそういうと、薄い唇をゆがめて笑った。
わたしは男の隣に歩み寄って、同じように暗い海を見つめた。海はいつでもわたしをもの哀しい気分にさせる。海の中にいる誰かが呼んでいるような・・・・・・
「いやな晩ですね」とわたしは言った。
①「そうですか・・・・・・」
男は骨ばった長い指で髪の毛をかきあげた。
「ぼくはこんな晩の方がすきなんですよ。なんとなく不気味で面白いじゃありませんか」
わたしは変わった男だなと思った。私が黙っていると、彼が問い掛けてきた。
「②この船に幽霊が出ると言う噂があるんですが、しっていますか?」
「幽霊?」
と私は聞き返した。
「ええ。やはりぼくたちみたいな客の一人が、自殺したことがあるんだそうです。こんあふうに重苦しくて、風のない晩だったといいますよ。その男はしばらく海を眺めていて、ふいに飛び込んだんです。ちょうどここから、今、ぼくらがこうしているところからね・・・・・・」
男は私の顔をのぞきこむようにして、にやりと笑った。
「あがった死体は、右の腕がなかったそうです。スクリュウに切り取られたのかもしれませんね」
二人は暗い海にほの白く泡だっているスクリュウのあとをしばらくみつめた。
「それで、その幽霊が出るんですね」
私の声は少し震えているような気がした。
「ええ、自分の失った右腕をさがしているのだという噂です。こういうふうにむしむしして、海が妙に静まり返った晩、③男が一人でその海を眺めてる。そして、しばらくするとふっと消えてしまうのです。」
男は自分自身をかき消すようなしぐさをした。
「なぜ、その男が自殺したのか知っていますか。」
と私は訊いた。
「(④)、何の原因もないのです。金に困っているわけでもなく、失恋したわけでもなかった・・・・・・」
眉をひそめ、男は遠いところを見る眼つきで海をみつめた。
「多分・・・・・・」といって男は口ごもった。
「多分、この海をみているうちに、なにもかもいやになったのでしょうね。そして、ひきずりこまれるように、飛び込んだのでしょう。ぼくには、その気持ちがわかるな。こうしていると、何もかも忘れて、この海の底でねむりたくなる。あなたは、そうおもいませんか?」
私も、海を見つめた。海は暗く、静かにわたしを呼びかけているように思えた。
(注1)骸骨のように痩せ細かった:非常に痩せた
(注2)私を呼びかけている:通常は「私に呼びかけている」
ここまで読んで、次の問1から問4に答えなさい
問1①「そうですか・・・・・・」の意味に最もちかいものは、どれか。
1わたしもそう思います
2わたしはそう思いません
3わたしは夜が嫌いです
4わたしも夜が嫌いじゃありません
問2②「この船に幽霊が出ると言う噂」とあるが、この噂によると幽霊はどんな時に出るか。
1蒸し暑くて海の静かな晩
2もの哀しい気分にさせる晩
3海がほの白く泡立っている晩
4自殺したいと思っている客がいる晩
問3③「男が一人でその海を眺めている」とあるが、それは何のためか。
1自殺するため
2自分の右腕をさがすため
3幽霊が出るのを待つため
4海の中にいるだれかを呼ぶため
問4(④)に入る適当なことがを選びなさい
1それを2それで3それに4それが
上の文章の後には、次の文章が続きます。最後まで読んで、下の問い5問い6に答えなさい。
「そうなのです」
ため息を吐きながら、私は言った。
「それで、⑤あの晩私は飛び込んだのです。」
私の右腕がないのに男が気づいたのは、その時だった。
問5⑤「あの晩私は飛び込んだ」のは、なぜか。
1借金と失恋で生きる希望をなくしたから
2自分の失った右腕を捜そうと思ったから
3すべてを忘れて海の底でねむりたくなったから
4海の中の幽霊に呼ばれたような気がしたから
問6次の「幽霊」についてのべたもののうち、正しい物を選びなさい
1「わたし」が幽霊だった
2甲板にいた男が幽霊だった
3甲板にいた男と「わたし」が幽霊だった
4幽霊はでてこなかった 相关资料

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